写真友達から、プリントがとても素敵だと、カネガネお噂を聞いていた南海カメラさん。昨年LOMO LC-Aのワークショップをされていて、トイカメラにも力を入れているカメラ屋さんはめずらしいので、興味深々でお邪魔をしました。初めてお邪魔をしたのは3か月くらい前だったのですが、その時ずっと気になっていたDiana+を店頭で見て、質問をすると「一度使ってみて下さい」と、初めて訪れた僕にも快くカメラを貸してくださいました。そのこと自体おどろきだったのですが、店長さんのプリントにかける情熱もその時からひしひしと伝わってきていました。
フィルムで撮りながらも、主な発表の場がWEBということもあり、今までほとんどプリントをお願いしたことはなく、プリントする際もCanonのインクジェットプリンターで自分で出すことがほとんどでしたので、興味は持っていつつも、実際にお願いするにはいたっていませんでした。
が、先日、いつもお世話になっているCafe New Classicのマスターがフィルムカメラを始め、1本目のフィルムを南海カメラさんにてプリントしてもらってきていたのを見て、ビビビビっと打たれた感じを受けました。もちろん、初フィルムとは思えないマスターのセンスあってのことでしたが、プリントってこんなにも素敵なことだったんだあ!と。(今更何を言ってるの?と思われそうですねw)
そこで、自分も一度お願いしてみようと、データを持ってお邪魔しました。すると驚いたことに、奥の出力機に呼んでいただき、150枚近くあったデータを1枚1枚僕の意見を聞きながら、色調整をしてくださりました。しかも、その作業の早いこと!それだけの数があったにも関わらず、1時間もかかるかかからないかの間にプリントが完了。
持っていったのはフィルムで撮ったものをデジタルデータ化したものだったのですが、ネガからだとより自由にプリントできるとお薦めいただき、完全にお任せで現像&プリントをお願いしました。何枚かの写真は2パターンずつプリントしてくださっていたり、プロのこだわりに感心するばかり。同じネガでも仕上がりは自在なんだと改めて感じました。
ハイキーな仕上げで柔らかいイメージ。花びらは飛び気味で、実際の色よりずいぶん明るいのですが、花芯の質感がよりくっきりと表れています。(FILM : SOLARIS 200)
上と同じネガからですが、よりリアルに近い色合い。花びらはこちらの方がきれいな気がしますが、面白みは上の方が高いかと。
次は夜景の写真。
バルブで撮った尾道の夜景です。コントラストが控え気味ですが、その分奥に見える向島のシルエットまで表現されています。(FILM : SOLARIS 800)
こちらはコントラストを強めにしたもの。街の明かりと暗闇の関係がよりはっきりとしていて、シャープなイメージですが、向島のシルエットはつぶれてしまっています。
どちらの写真も好みの問題なので、どちらが正しいとか間違っているということはないですが、自分の好みにあった仕上がりをスピーディーにくみとってプリントしてくださった南海カメラさんに、心からお礼を申し上げます。
【INFORMATION】
南海カメラ
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