ずっとかわいいなあと思っていたハーフカメラ、リコーオートハーフ。
ずんぐりむっくりのボディと、セレン電池のクリスタル感がレトロな雰囲気を醸し出していてなんとも言えないルックスをしています。
いつもお世話になっているダイイチカメラさんにずっとストックされていたものらしく、モルトがちょっと劣化していたのですが、それ以外はとてもきれいでミントコンディション。しかも、モルトの交換とレンズの掃除までしていただいた完全な状態で譲り受けました。
このオートハーフSEには藤岡光学製25mm F2.8のレンズが搭載され、シャッター速度は1/30と1/125が自動的に切り替えられます。そしてなんともかわいいのがゼンマイ式のモータードライブ。シャッターを切ると、ジーっという音と共にフィルムが自動的に巻き上げられます。音が弱くなってきたら、またゼンマイを巻いて・・・。露出を計るのもセレン光電池ですから、全ての動作においてバッテリーは必要ありません。
オリンパスPENシリーズと人気を分かち合ったモデルということで、PEN同様、オートハーフもいろんなバージョンが登場しています。このSEは初期モデルが発売されて5年後の1967年に発表されたもの。SEはオートハーフにオートスタート機能(新しいフィルムを装填したときに、自動的に1コマ目にまで送られるもの)とセルフタイマーを装備したもので、鏡面シルバー(さらにかわいい!)とこのブラックの展開。本来ホットシューはついていないはずなのですが、おそらくこのカメラは後期モデルと呼ばれるもので、ホットシューを装備しています。
ホットシューが追加されたSE2の発売が1976年なので、おそらくその少し前とかに発売されたのでしょう。
ハーフカメラは大好きですが、すでにPEN EE-2とEE-3を持っていたので、EE-3をお嫁に出しました。オートハーフSEは少々重たいですが、いろいろ連れ出してみようと思います。
ちなみにこの写真は同じリコーのGRD IIIで撮りました。