いのちをいただきながら、ぼくらはいきています。
たとえば、このうしも、もうじきたべられるのです。
さくのなかのおいしいくさは、ほとんどすでにたべつくされていて、
さくのそとにはえていたくさをむしってあげると、
うしはさくからかおをだして、ぼくのてからうれしそうにくさをたべました。
おおきなめはとてもやさしくて、
おおきなからだはとてもつよそうで、
そしてとてもひとなつっこくて。
ぼくはおにくをたべることが、だんだんかわいそうにおもえてきて、
やさいだけをたべるようにしようかともかんがえるのだけれど、
やさいにもうしとおなじようにいのちがあって、
それをぼくらはいただいているのだから、
とにかくかんしゃをわすれないように、
「いただきます、ありがとう。」と、まいかいこころをこめていうことが
たいせつなのだとおもうのです。